【必須知識】自転車保険の選び方とおすすめ!自動車保険の特約活用術も
近年、全国的に加入義務化が進む自転車保険。「自分には関係ない」と思っていませんか? 自動車保険のように任意加入だった時代は終わり、もしもの事故に備える重要性が高まっています。
しかし、「どんな保険を選べばいいの?」「いくらくらいするの?」といった疑問や、「自動車保険に加入しているけど、それでも必要?」と感じている方もいるかもしれません。
この記事では、自転車保険の基本から選び方のポイント、そして自動車保険の個人賠償特約を活用した賢い加入方法まで、わかりやすく解説します。保険選びに役立つ「保険チャンネル」や「インズウェブ」といった比較サイトの活用術もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
なぜ自転車保険が必要? 義務化の背景と高額賠償事

近年、自転車保険の加入を義務化または努力義務とする自治体が全国的に増えています。47都道府県の内義務か努力義務を課されているのが44都道府県となっており、これは自転車が関連する事故で高額な賠償責任が命じられるケースが多発しているためです。
小学生の男の子が起こした事故で9,500万円の賠償命令 (夜間、無灯火で走行中に歩行者と衝突し、歩行者に重大な障害が残ったケース)
信号無視で衝突、女性に重度後遺障害で約5,000万円の賠償命令
これらの事例からもわかるように、自転車事故は一歩間違えれば、人生を左右するほどの賠償責任を負う可能性があります。中には億を超えるような賠償命令もあったりと、歩行者との接触事故を起こせば、子どもが起こした事故でも親が監督責任を問われるため、万が一に備える保険の重要性は計り知れません。
また、これほどの高額ではなくても、例えば子どもが駐車している車に自転車でぶつかってしまったら、小さなキズなら数万円で済むかもしれませんが、キズの程度によっては数十万円やそれ以上になることもあります。
備えあれば憂いなしですよ!
自転車保険の主な補償内容

自転車保険は、主に以下の2つの補償で構成されています。
個人賠償責任補償
最も重要な補償です。 自分が自転車に乗っていて、他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊してしまったりした場合に発生する賠償金を補償します。自動車保険に加入している人には馴染ありますよね。
自身のケガの補償
自転車事故で自分がケガをした場合の、入院費や通院費、死亡・後遺障害保険金などを補償します。これは、他に傷病保険などに入っていればそちらで補える可能性もあります。
その他付帯サービス
保険会社によっては、以下のようなサービスが付帯している場合があります。
- 示談交渉サービス: 事故相手との交渉を保険会社が代行してくれるサービス。精神的負担を軽減できます。
- 弁護士費用補償: 事故解決のための弁護士費用を補償します。
- ロードサービス: 自転車が故障した際に、現場まで駆けつけてくれたり、搬送してくれたりするサービス。
気になる保険料はいくらから?

自転車保険の保険料は、補償内容や保険会社、加入プランによって大きく異なります。
- 月額換算で140円〜1,000円程度
- 年額換算で1,600円〜12,000円程度
月数百円程度から加入できるプランも多く、コンビニエンスストアやインターネットから手軽に申し込めるものもあります。ただし、賠償責任補償額が十分か(1億円以上、できれば無制限)、そして示談交渉サービスが付いているかを必ず確認しましょう。
自動車保険の個人賠償特約で自転車事故もカバーできる!

「自動車保険に入っているから大丈夫」と思っている方、それは半分正解で半分間違いです。なぜなら、自動車保険の「個人賠償責任特約」を付帯していれば、自転車事故による賠償責任もカバーできる場合が多いからです。
特約活用のメリット・デメリット
メリット
- 保険料を抑えられる可能性: 新たに自転車保険に加入するよりも、自動車保険の特約として付帯する方が割安になるケースが多いです。
- 契約の一元管理: 自動車保険と合わせて管理できるため、保険証券や更新手続きがシンプルになります。
- 家族全員が対象になる場合も: 多くの個人賠償責任特約は、契約者本人だけでなく、同居の親族など家族全員が補償対象となります。
デメリット
- 自身のケガの補償は別途検討が必要: 個人賠償責任特約は、あくまで「他人への賠償」が主な対象です。ご自身のケガに対する補償は含まれない場合が多いので、別途検討が必要です。
- 補償額が十分か確認が必要: 特約の個人賠償責任補償額が、自転車事故の高額賠償に対応できるか確認しましょう。(最低1億円以上、できれば無制限が望ましい)
- 保険証券での確認が必須: 必ずご自身の自動車保険の保険証券を確認し、特約が付帯しているか、補償範囲や金額が十分かを確認してください。(ダイレクト型の自動車保険の場合はネットで確認できます)
補償範囲の確認ポイント
自動車保険の個人賠償責任特約を確認する際は、以下の点をチェックしましょう。
- 補償対象者: 契約者本人のみか、配偶者、同居の親族、別居の未婚の子なども含まれるか。
- 補償額: 賠償責任補償の上限額(例:1億円、無制限)。
- 示談交渉サービスの有無: 事故時の交渉を保険会社に任せられるか。
- 免責金額: 保険金を受け取る際に自己負担が発生する金額(免責金額がない方が望ましい)。
もし、自動車保険に個人賠償責任特約が付帯していなければ、この機会に検討してみることをお勧めします。
自転車保険の選び方とチェックポイント

自転車保険を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしましょう。
賠償責任補償は「高額」に設定する: 最低でも1億円以上、可能であれば「無制限」を選びましょう。
「示談交渉サービス」の有無:事故発生時の精神的・時間的負担を軽減するため、このサービスが付いているものがおすすめです。(自動車保険の付帯であれば、弁護士特約など)
補償対象の範囲(本人・夫婦・家族):ご自身の利用状況や家族構成に合わせて選びましょう。
自身のケガの補償は必要か:既に入っている医療保険などで十分補償される場合は、不要と判断することも可能です。
保険料と補償内容のバランス:いくつかのプランを比較し、費用対効果の高いものを選びましょう。
自治体の義務化状況:お住まいの地域の条例を確認し、義務化されている場合はその要件を満たしているか確認しましょう。
保険比較サイトの賢い活用術

数ある保険の中から自分に合ったものを見つけるには、保険比較サイトが便利です。
「インズウェブ」で複数の保険会社を比較
「インズウェブ」は、特に自動車保険の一括見積もりで有名ですが、自転車保険も比較検討できるサービスです。
- 特徴: 複数の保険会社の見積もりを一度に請求し、比較検討できるため、手間をかけずに最適なプランを見つけやすいのが最大のメリットです。
- 活用方法:
- 必要事項の入力: 補償内容(賠償額、ケガの補償など)や、家族構成などの必要事項を入力します。
- 見積もり取得・比較: 入力情報に基づいて、複数の保険会社から見積もりが提示されます。保険料と補償内容を一覧で比較できるため、どのプランが自分に合っているか、一目で判断できます。
- 自動車保険の個人賠償特約との比較: 自動車保険の個人賠償特約の保険料と、単体で加入する自転車保険の保険料を比較する際にも役立ちます。
【加入方法別】自転車保険の探し方

- ネット専業保険:スマートフォンやPCから手軽に申し込め、保険料が割安な傾向があります。(例:PayPayほけん、au損保など)
- コンビニエンスストア:コンビニのマルチコピー機から手軽に申し込めます。保険料を手軽に現金で支払いたい場合に便利です。(例:セブン-イレブン、ローソンなど)
- 自転車店:自転車の購入時や点検時に、TSマーク付帯保険(1年間の保険)に加入できます。
- 既存の損害保険会社:自動車保険や火災保険を契約している保険会社で、自転車保険も扱っている場合があります。
まずは自分が入っている自動車保険や損害保険などで対応できるか確認しましょう。
そのうえで、付帯にするのか、新たに自転車保険に入るのか検討しましょう。
※TSマーク付帯保険は補償内容が十分でない可能性があるので、出来れば自転車保険に入ったほうが良いです
まとめ:自分に合った自転車保険を見つけよう
自転車保険は、もはや「任意」ではなく、現代の生活において「必須」となりつつあります。万が一の事故で高額な賠償責任を負わないためにも、自分に合った補償内容の保険に加入することが大切です。
特に重要なポイントは以下の3点です。
- 個人賠償責任補償は十分な額(1億円以上、無制限推奨)で加入する。
- 自動車保険の個人賠償責任特約で既にカバーされていないか確認する。
- 保険チャンネルやインズウェブなどの比較サイトを活用し、複数の保険を比較検討する。
この記事が、あなたの自転車保険選びの一助となれば幸いです。安心・安全な自転車ライフのために、今一度ご自身の保険を見直してみてはいかがでしょうか。
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